突きについて

身空で練習する技について、指導内容の一部を記載致します
表面的な形の真似ではなく、技の理を解析し、 身体の使い方自体を変えていきます
(1)拳について

拳の握りは手の中の密度を高くし、与えた衝撃を吸収しないようにする役目があります。

突きは骨格上、体重を効率よく伝える為に人差し指と中指の付け根の関節部分を武器にします。但し、拳を握る為にこの2本の指に力を入れると腕の屈筋に力が入り、伸ばす腕を固定する力が発生してしまいます。その為に薬指と小指を突く動作に合わせ握り込み、腕を伸ばす伸筋と連動させます。

拳が当たる瞬間に密度を上げる為、人差し指と中指が残した手の中の空間を小指と親指で挟み込み縮めます。その結果、人差し指と中指が凸に出た状態が形作られ、硬い矢尻と似た拳を作り上げます。

(2)腕の捻りについて

突きは手の甲が上を向く状態に手首を回転させながら腕を伸ばす動作を行います。

肘から手首にかけて腕には橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)の2本の骨が通っています。上腕骨と繋がる肘の部分は尺骨で腕の中心軸となり、尺骨を回り込むように橈骨が回転し手首と繋がります。この橈骨と尺骨が捻られる事で2本の骨が交差し1本の太い骨の変わりとなって体幹の力を拳まで伝えます。

(3)突きについて

突きは肘で脇を擦るように締ながら突きを出す練習を行います

脇を締めるには3つの意味があります。
1 つ目は 脇の下の急所を守る為。
2 つ目は腕が相手に対し、垂直に突かれるように動作を行う為。
3 つ目は脇を締める事で突く際に必要な筋肉を効果的に動かす為です。

体幹に比べ筋肉量の少ない体肢は拳の項目で述べたように、屈筋の作用を抑え、伸筋が働くようにします。この腕に対し、上腕が前に突き出すように伸びる力の源となる筋肉が主に大胸筋と大円筋になります。この体幹の筋肉を効率よく動かす為には脇を締めるという力の意識がコツとなります。逆に引き手においては、体幹の緩みを無くし力を引き出す為、腕を 強く引き締める事を重視します。しかし、古来の空手においては、引き手は相手を掴み引き寄せる為のものでした。相手の体を崩し、避けれない状態を作り、引きと突きのスピードの掛け合わせで威力も上がる為です。

Posted by shinku