安定した呼吸と自律神経
自律神経とは血管を支配し60兆個の細胞をコントロールする重要な組織で、意識とは別に体の中の自動的な活動を司っています。意識に影響されず活動している自律神経に対して唯一人がコントロールできる事が呼吸法です。
呼吸法は胸式呼吸、腹式呼吸の2つが代表的ですが、身空では丹田呼吸とウジャイ呼吸を合わせた4つの呼吸法を取り入れています。
身空でおこなう4つの呼吸法
「胸式呼吸」 | :横隔膜をあまり使用しない為、力はいらず、浅くて早い呼吸法。 |
「腹式呼吸」 | :横隔膜を上下に動かし多くの空気を取り入れられる合理的な呼吸法。 |
「丹田呼吸」 | :腹式呼吸に腹圧を加えた呼吸法。呼吸の量と圧力の調整が行える。 |
「ウジャイ呼吸」 | :喉を引き締めて行うヨガの呼吸法。圧力の調整と共に意識の集中が行える。 |
呼吸により自律神経である交換神経と副交換神経が影響を受けて常時切り替わります。吸気には交感神経が優位になり血管が収縮し血圧が増してエネルギーが増えますが、筋肉が硬くなります。呼気には副交感神経が優位になり血管が広がって血圧が下がり、末梢血管まで血液が通り、筋肉が柔らかくなります。仏教では身心一如(肉体と精神は一体のもの)というように、呼吸により体の状態をコントロールする事で心も操作が可能になります。
身空では、他人から教える事が難しい呼吸法に対して、誰もがすぐに体感しながら習得できる指導法を構築しています。