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筋肉の口伝 「其の①」

筋肉の口伝

筋肉と聞いてまず初めに思い浮かべるのは
「筋肉=パワー」かと思います。

筋肉のパワー(筋力)は、筋肉の断面積に比例します。
つまり、ボディビルダーのような太い筋肉を持った人が
パワーがあるという事です。

でも、アスリートって、太い筋肉ではないですよね。
どちらかというと引き締まった細身の筋肉。

特に、武術の世界になりますと
筋力自体、あまり必要なかったります。
(だから、めちゃくちゃ強いおじいちゃんがいたりします)

つまり、体を扱う上においては
パワーだけではなく、別の要素が重要になってくるのです。
それは筋肉の使い方、つまり技術です。

技術であれば、体が小さくても、年齢にも関係なく
強くてしなやかに、体を効果的に扱えるようになります。

筋肉量の少ない日本人が世界で活躍できるのも
この技術によるものです。

—————————————-
テコの原理って、なんとなく知ってますよね。
支点、力点、作用点によるもので
子供と大人がバランスをとりながら、シーソーをしたり
栓抜きで楽に蓋をあける、あの要素です。

はさみ、爪切り、ハンドル、自転車、等
身の回りのモノには大抵この原理が使われており、
小さな力で、とても大きな効果を出すことができます。

実は、人間の体も、テコの原理の集合体なのです。
200個の骨が体の軸となり、
筋肉はこの骨を、テコの原理で動かし、
全身が連動して動作が生まれます。

でも、姿勢が悪く骨格が崩れていると
筋肉は、姿勢を支えるのに必死になり
動作を行う方に力を使いにくくなります。

又、逆に骨格が崩れてテコの原理をうまく使えないと
筋肉がその動作のフォローをしなくてはならなくなり
必要以上に無理やり力を使わなければなりません。

つまり、筋肉を上手に扱うには
まず、正しい骨格(姿勢)である事が重要です。
(*別の機会に姿勢についてはブログに記載します)

次回は、効果的に体を使う為の
2種類の筋肉について説明致します。

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Posted by shinku