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呼吸の口伝 「其の⑤」

呼吸の練習風景

これまでの、身体の使い方で人生が変わる素敵な呼吸の口伝のおさらいをしますね。
其の①」では、日常の呼吸によって無意識に体に緊張が作られてしまう事
其の②」では、呼吸には腹式呼吸と胸式呼吸があり自律神経が深く関わっている事
其の③」では、呼吸の使い方を応用し体内の圧力を調整できる事
其の④」では、呼吸によって体の内部を観察し緊張を外せるという事
をお話しました。

今回の「其の⑤」で呼吸の口伝は最後となります。

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心と体は別々ではなく繋がっており、
これを仏教では心身一如といいます。

心の状態が呼吸と自律神経を通じて体に現れますので、
逆に呼吸によって体を調整すれば心の状態を変える事ができます。
そして、意識できなかった自分の感情や体の状態の変化を、
客観的に見つめられるようになります。

自分を見つめる内観ができるようになり、
自分の呼吸や心の状態、体の緊張等を感じられるようになると、
次第に相手の心の状態や緊張状態も感じ取れるようになります。

そして、自分の心と体の緊張を解く事で、
自分の中に相手を受け入れていく間が生まれていきます。

相手を感じる事ができたら、呼吸や体の緊張状態を相手に合わせてみます。
すると、少しずつ自分と相手が無意識の部分で繋がり合うようになります。
類は友を呼ぶというように、同じ波長の人同士が引きあったり、
好きな人同士が同じ仕草をする事が多いのと似た原理です。

この同調の状態は、
心理学の世界では、ミラーリングと呼びカウンセリングに用いられます。
武術の世界では、合気と呼び柔術の技術に通じます。

呼吸を合わせる事は上記ぞれぞれの目的の為の手法ですが、
この練習を行う事により、自分と相手を含めた関係自体を
客観的に捉え、調和に導く意思を持てるようになります。

つまり呼吸とは、
心と体の問題を自分で解決する手段であり、
身体能力を引き出せる身体操作技術であり、
相手を受け入れ繋がりあえる方法であるのです。

呼吸によって相手と繋がる技術まで至る
人間として生きる為の英知は、
数千年かけて様々な形で伝えられました。

その一つが武術です。

身空では、呼吸法や緊張を外す練習と共に、
老若男女が直に触れ合い互いの状態を感じる練習も行います。
武術が担う過去から継がれ未来に伝えられる英知を、
練習の中にそっと忍ばせて。

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Posted by shinku