呼吸の口伝 「其の④」
前回の
身体の使い方で人生が変わる 素敵な呼吸の口伝 「其の①」
身体の使い方で人生が変わる 素敵な呼吸の口伝 「其の②」
身体の使い方で人生が変わる 素敵な呼吸の口伝 「其の③」
に引き続き呼吸に関するお話です。
「胸式呼吸」「腹式呼吸」「ウジャイ呼吸」ができるようになり
身体内部の圧力を操作できるようになったら
次は心身内部を観察する内観を練習します。
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自分の中で解釈できなかった感情は押し込められ
体の中に持続した緊張を生み出しています。
又、人間の構造体として理に適わない、猫背等の崩れた姿勢では
倒れそうな体を支える為に、筋肉が重心を引っ張るロープの役割を担い
硬直した状態となります。
内臓に不調が現れると、内臓機能をコントロールする役割を持つ
自律神経が乱れ、神経が通る脊髄の周辺に筋収縮が起こります。
心と体と生活環境の状態は、そのまま体に反映されているのです。
ですが、普段自分がどのような動作を行い、どのような感情を抱え
無意識のストレスや緊張が、身体にどのような変化を与えているか
自覚する事は難しいでしょう。
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身空の練習では毎回整体ヨガを取り入れており、
息を吐きながら体の硬い部分を意識して力を抜く練習を行っています。
さらに身体内部の圧力を操作する「ウジャイ呼吸」を行えるようになる事で
自分の状態を観察する意識を身体の深部に持っていけるようになります。
頭の先から身体内部をエコー検査するように
ゆっくりと意識を下ろしていきます。
脳/目鼻口/喉/肩/肺/横隔膜/胃肝臓腎臓腸/・・・
できるだけリラックスした状態で、息を吸い、吐く息と共に、
その意識した部分が緩んでくれるかどうかを問いかけます。
少し緊張や違和感を感じた部分を見つけたら
脱力の意識を向け、呼吸と共に緊張を外していきます。
頭や肩などの緊張を見つけた時は、ふっと軽くなる事ができ
内臓であれば、萎縮が解かれグルグルと音を出す事があります。
今まで自覚できなかった緊張している箇所を感じ取る事ができれば
心や体の不具合が反映する体のポイントが分かり
ポイントが見つかれば、今までどうする事もできなかった
心や体の対処や改善をしていく事ができるようになります。
自分の中に考えや緊張を詰め込んでいる状態では
相手を感じる事が困難になります。
感じる部分に相手ではなく自分の考えや緊張が混合するからです。
自分の心と体の緊張を解く事で、その空間の中に
相手を受け入れていく間が生まれていきます。
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