姿勢の口伝　「其の②」

前回の
身体の使い方で人生が変わる　姿勢の口伝　「其の①」では
正しい姿勢とは、背筋を伸ばす事ではなく
「○○で○つ」という事をお話しました。

今回はその○○についてお話しようと思います。

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以前、ブログ「筋肉の口伝」の中で
骨格が崩れていると
筋肉は姿勢を支えるのに必死になり
動作に対して能力を
十分には発揮できない事をお話しました。

では崩れていない骨格とは
どういうものでしょう。

地球上には重力があり
体は常に地面に引っ張られています。

特に体の一番上にあり
ボーリング玉程の重さを持つ頭を
上手に支える事ができないと
僅かずつではありますが
頭は稲穂のように倒れはじめ
倒れた頭に対してつり合いを取るように
除々に体が歪んでいきます。

その10kg前後の重さを持つ頭を
効率良く楽に支えるには
筋肉にできるだけ負担をかけないように
骨を積み木のようにバランスよく組み上げ
その骨格だけで頭を支える事。

つまり、正しい姿勢とは
「骨格で立つ」という事です。

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この状態では
筋肉は体を支える事から解放され
のびのびと動く事に能力を発揮できます。

筋肉が緩んだ状態を維持できるので
その中を流れる血液も
十分に体中をめぐる事ができ
肩コリや腰痛からも解放されます。

背中が丸くならない事で
内臓が圧迫されずに自律神経が整います。

姿勢の口伝「其の①」でお話した
重源上人坐像（http://u0u0.net/WbIF）や
宮本武蔵の肖像画（http://u0u0.net/2rvt）は
ダラッとしているのではなく
骨格で姿勢を支え
無駄な力が抜けている状態だったんです。

そう、正しい姿勢とは
体を真っすぐにする事ではなく
人間の機能を十分に活用する為に
人体構造の理に適うように整えられた
ニュートラルな体の状態の事。

この状態を自然体と呼んでいます。

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